2004年シチメンソウ海岸プロジェクト

日本一の干満の差を有している有明海に開いている佐賀郡東与賀町。
その海岸線の堤防沿いには、毎年11月中旬になると一面に絨毯を敷き詰めたように紅葉する
長さ1,600m幅10mに及ぶシチメンソウの群生が見られる

有明海の干潟を望むシチメンソウの群生


この時期に向けて今環境彫刻家「舟一朝」氏のプロジェクトが発進した。
広大な干拓の1部を切り取りキャンバスに見立てた空間をどう組み立てるのか。
舟一朝氏の挑戦は始まったばかり。

インターネット展示会場

シチメンソウが緑から赤みを帯びてくる季節になってきた。いよいよプロジェクト発信の時期は間近だ。
10月28日くらいから順次海岸堤防において展開していき11月14日くらいまでどのような変貌を遂げるのか、有明海の大自然と造型作家と地元幼稚園児とのコラボレーションが今インターネットを通して幕を開けようとしている。
(2004.09.30)
←自作ポスター(B4)

とき
  2004年10月28日(木)〜11月14日(日)
ところ
  干潟ギャラリー
(東与賀海岸)
  東与賀町ホームページ



               (2004.10.12)


カン・バッジ(実物大)




    Tシャツ (実物大ではありません)


              (2004.10.19)
              
いよいよシチメンソウ海岸プロジェクトが発進した。台風24号が心配されたが舟さんの熱意で吹っ飛んでしまったようだ。
長さ50mに及ぼうかという布切れは少しの風にも煽られることが実験によって確かめられ、風が抜けやすいように三角布の集合体に変更されたが、今日夕方からいよいよシチメンソウを臨むすぐそばに設置されだした。10/27
28日から始まった舟氏のイヴェントは干拓と有明海の広大な広さの中でどう調和を図るか、地球をキャンバスに遠大な計画は始まったばかりだ。  10/31
三角布を一時中断、長尺の布を張ってみる。この日カメラを担いだ多数の見物人が製作現場を訝しそうに眺めながら質問攻めに会う。「何ばしよっとですか?」 「芸術です!」    11/3
          東与賀幼稚園児と共同制作決定

佐賀県立美術館で毎年2月に幼稚園で行っている絵画教室の作品展を開いている舟さんが今回は東与賀幼稚園児と共同制作をしてシチメンソウ海岸に制作した作品を出品する計画がまとまった。年長児さん64名と舟さんの楽しい作品が現在並んでいる中に突然出現する。
  
  時・・・・・・11月8日(月)
  場所・・・・東与賀幼稚園(東与賀町大字飯盛 503)


                            11/5
堤防から潟の境界まで30メートル余、幅800mに及ばんとする会場は堤防の高い所から見ても一目で見れる事が困難なくらいの広さである。あっ、あんな所にも!見つけることが出来ますか?
8日には東与賀幼稚園で子供達とのコラボレーションが行われる。翌日にはシチメンソウ海岸に並んでいることだろう。11/06
子供達と共同制作した作品が会場に出現した。  11/08
佐賀新聞のニュースから
            2004年(平成16年)11月3日 〈水曜日) 佐 賀 新 聞
          
 壮観 干潟に布アー
 シテメンソウが色づいてきた東与賀町の干潟と堤防に造形作家の舟一朝さん(64)=佐賀市=が朱色、白色や色模様を描いた三角布を張って、新たな風景をつくり出している。シチメンソウや野鳥を観察に来た人たちも「こんな場所で美術展が見られるとは」と目を丸くしていた。
 布は最大四bで、約四十枚をシチメンソウ自生池の西瑞、約五百bの幅に点在させている。満潮時には、シチメンソウと一緒に波をかぷる。
 舟さんはこれまで、イギリス、イタリア、スイス、ニュージーランド、スペイン、フランスなどの自然の中で布のインスタレーションを行ってきた。「室内より、自然の中でのびのびつくった方が気持ちがいいし、最近やっと佐賀の良さが分かりかけてきた」と干潟を選んだ理由を説明する。 もちろんシチメンソウの保護や景観を壊さないように気を付けている。「見に来た人が環境の大切さを考えるきっかけになれば」と舟さんは考えている。 (園田) 写真も
 
▽舟一朝「風のインスタレーション」は14日まで東与賀海岸の干潟ギャラリーで。
            2004年(平成16年)11月9日 〈火曜日) 佐 賀 新 聞
         色とりどりシチメンソウ
         園児、舟さん(造形作家)とオブジェ
東与賀幼稚園(祖岩亨道園長)の園児が八日、佐賀市の造形作家、舟一朝さん(64)と一緒に、「シチメンソウ」を画題にした長さ約九bのオブジェを完成させた。園たちは、赤や黄、緑など色とりどりの絵の具で布に線を走らせ、オブジェ作りを楽しんだ。
 園児たちは舟さんに絵の具の使い方を教わりながら色付け。シチメンソウの株そっくりの絵を描く子どもや、自分の想像するシチメンソウを思い
のままに描く園児も。
 舟さんは十月下旬から、三角布に模様をつけた自身のオブジェを東与賀海岸のシチメンソウ自生地近くに展示している。今回は園児にも絵の楽しさと、シチメンソウの希少さを知ってもらおうと提案した。園児のオブジェは今月中旬まで自生地近くに飾る。舟さんは「思うままに描いた方が生き生きとした線が出る。シチメンソウのある古里のよさも知ってほしい」と話した。 (河野) 写真も




経過報告
6月2日(水)/東与賀町役場企画課、佐賀県土木事務所と第一回交渉  
6月5日(土)/「有明海ぐるりんネットワークシンポジウム」に参加            
6月9日(水)/海岸堤防の内側で試作作品(長さ45m)約3時間の制作時間



      

          

             三葉とも6/9試作

6/13(日)風の影響調査  強風を予想して布の形状を変えてみた。これから試行錯誤の連続だ
三角形の布よりも四角形の布が風の影響が大きいようだ お酒が飲めない舟さん、小高さんの親睦会にウーロン茶で参加

6/26 様々の試みが雨の合間をぬって繰り返される。こうもり傘を使った地元幼稚園児の協力を視野に入れたコラボレーションも考えられているのだ。
6/16〜6/17日には宮崎県立美術館で行われた「横尾忠則Y路地公開制作」にも参加ますます意気盛んである
アートエルにてアンブレラ作戦公開
自然の中でのびのびと製作中。70m迄来たが案外小さく見える。自然の大きさを再確認した日である。




6/16〜6/17 宮崎県立美術館
  「横尾忠則Y路地公開制作」会場

写真はご遠慮下さいのサインボードは制作風景公開中だったので、どうしてもためらってしまう。全ては記憶の中にある。

シチメンソウ海岸プロジェクトイメージ写真

 
 
 
 

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